アンコールは、教会カンタータHerz und Mund und Tat und Leben (心と口と行いと生活で)BWV147よりJesus bleibet meine Freude(イエスは変わらざるわが喜び)、と言われてもピンとくる人は少ないでしょうね。英語、Jesu, Joy of Man’s Desiringから訳された「主よ、人の望みの喜びよ」の方が馴染みがありますね。
3曲目、前半の最後はベートーヴェン。
“Sonata quasi una Fantasia”まるで幻想曲のようなソナタという添え書きがある第14番のピアノソナタ。「月光」と言うと日本のギター弾きはF.ソルのエチュードOp.35-22を想起しますが、このピアノソナタはドイツの音楽評論家、詩人ルートヴィヒ・レルシュタープがベートーヴェンの死後5年が経過した1832年、第1楽章がもたらす効果を指して「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と表現したことに由来する通称で親しまれています。