3曲目、前半の最後はベートーヴェン。
“Sonata quasi una Fantasia”まるで幻想曲のようなソナタという添え書きがある第14番のピアノソナタ。「月光」と言うと日本のギター弾きはF.ソルのエチュードOp.35-22を想起しますが、このピアノソナタはドイツの音楽評論家、詩人ルートヴィヒ・レルシュタープがベートーヴェンの死後5年が経過した1832年、第1楽章がもたらす効果を指して「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と表現したことに由来する通称で親しまれています。
私は毎月「すたじおGランチタイムコンサート」というのをツイキャスで配信しています。毎回前半はプチジャンという19C.ギターでF.ソルの作品を順番に演奏したりというソロ、後半は下関市からわざわざお越しくださる中野義久さんとのデュオでここのところは横尾幸弘氏の編曲による作品をお届けしています。2024年8月のvol.85では月光ソナタの一楽章を演奏しました。
一楽章を弾いたら残りも弾きたくなって編曲しました。なので、第一楽章は殆ど横尾編です。少しだけ手を加えました。三楽章はピアニストにとっても難曲のようです(どっかの動画で100万人に一人しか弾けない、とか言ってるのはどうかと思います)が、二人で手分けしてなんとか弾いてみました。今回のコンサートが初お披露目でした。練習に一番時間がかかりました。岩﨑さんには負担をかけてしまいました。