音楽理論?!

すたじおGには色んなタイプの生徒さんがレッスンに来てくださってます。

昨日、レッスン中に少し理論っぽい説明になった場面で、真面目で好奇心旺盛なHさんから
「何か参考になるような本はありませんか?」
と尋ねられて、即座には浮かばなかったのですが
良さそうな本を年末に買っていたのをあとで思い出しました。

購入しやすいようにAmazonのリンクも一応張っておきます。

山下和仁さんのために「リトマス ディスタンス」、「アストラル フレイクス」(は渡辺香津美さんでした、フェイスブックで指摘してくださったTさん、ありがとうございます)、協奏曲「天馬効果」、「風水空三部作」などを作曲してギターにも馴染みの深い作曲家、吉松隆さんが「読み物」として音楽理論を語ってくれています。
ギターレッスンをさせてもらっている中で、より良い(と私が信じている)演奏に近付くためにいろいろ説明をしますが、うまく伝えられずにもどかしく思っている事のうち特に「ハーモニー」の分野がコンパクトにまとまっています。あとは「リズム」と「メロディー」の領域も吉松さんに書いてもらえるとうれしいなあ。この3大要素の中では最も高度なハーモニーの話をするには他の要素も含まれてくるので重複してくるんでしょうけどね。「拍子(拍節感」と「リズム」はどちらも「時間」に関係する領域ですが混同しないように気をつけないといけないし、メロディーのポイント「非和声音」を見つけるには和声があるていど理解できてないと難しいですし。

なんてことを言ってますが、私は若い頃は「理論なんて…」と思っていたクチでした。子供のころ山下亨先生から勧められたこれなんかは小学生にとってはあまりにも内容が堅すぎて「音楽理論アレルギー」を発症させるに十分でした。

譜例として挙がっている曲の断片を音を出して遊ぶくらいにしか活用できませんでした。子供ではなくなってコンクールでも思ったような成績が残せず何がダメなのかなあ、と悩んでいた時にキチンと理論を学べば少しは違う結果になったのではないか、と今は思います。

上のアレルゲンはギター曲もたくさん書いている作曲家J.デュアルテの著作を現在は大分在住の古楽奏者小川伊作さんが訳されたものですが、その小川伊作さんが書かれた著作がこちら。

コンセプトは同じ感じですが、日本人が日本語で書いているという点で読み易さは段違いにいいです、が、内容はやっぱりまだ堅いかなあ。

吉松隆さんはユーモアに溢れた人で、エッセイストとしても秀逸な方なのです。新品ではもう無いのかな?「世紀末音楽ノオト」なんて読みながらゲラゲラ笑ってしまいます。

ある出張レッスンでの風景

料理がお得意な生徒さん(因みに男性(^^)

大きなサツマイモを目の前で裏漉ししてスイートポテトのようなものを 作ってくださいました。仕上げは砂糖をバーナーで炙って。  
帰りがけの足元。

 
見上げたら立派なモミジ。

   
遠くに見える宝満山が笠を被ってました。

  
 

ながさき若い芽のコンサート オーディション

福岡に上陸した台風15号は うちの玄関先で綺麗な花をつけてくれているサルスベリをへし折って通り過ぎて行ってます。まだ吹き返しが強いです。皆さんのところでは被害はないでしょうか? 
先日の長崎でのリサイタルの日、8/22(土)は午後から諫早市文化会館で「ながさき若い芽のコンサート」のオーディションが行われて、益田洋一先生、バイオリニストの加納暁子先生と一緒にギター部門の審査を担当させてもらいました。

ピアノ部門63人、声楽部門30人、弦楽器部門15人、管打楽器部門14人、そして、ギター部門には5人の応募がありました。この人数の比率からギター部門のコンサート出演者(優秀賞)は1人しか枠がありませんでした。

演奏を聴いている間に点数をつけて講評も書かないといけないので結構大変なのですが、なんとか記入、提出して部門別審査は終了して長崎に戻り、リサイタル。

翌日夕方、全部門の演奏が終了した17:00から部門代表者が集まって総合審査会が行われました。
色々話し合って出た結果はこちら

ギター部門を審査した人間としては「認めざるを得ない」、ギター弾きとしては「非常に残念」、ギターを教えている人間としては「問題を突きつけられた」結果になってしまいました。
現在私は「ながさき若い芽のコンサート」に出場資格があるこどもにはレッスンをしてませんが、福岡であっても問題の本質は同じだと思うので、一旦もどった実家の庭でのバーベキューもなかなか箸が進みませんでした…

今回それぞれ一生懸命のひたむきな演奏を聴かせてくれた貴重な5人の中学生は、ぜひ来年も応募して「ギターだってちゃんと音楽をできるんだ!」という気概を見せて欲しいと切に願っています。このままだとギター部門消滅の危機が。そうなるとギターも弦楽器部門で応募することになって、状況はより厳しくなるでしょう。もしかしたらその方がショック療法としてはいいのかもしれませんが、一度無くなったらギター部門を復活させることは難しいでしょう。
ギター部門というのが特別に設定されていることが「ながさき」の特色で、貴重なことだと第1回目の出演者である私は今になって思っています。
中学一年生の時にはそのありがたみはわかりませんでしたが。

第5回長崎ギターコンクール

人に依っては連休がスタートしている⁉︎4/26(日) 13:30より長崎ギター音楽院サロンにて第5回長崎ギターコンクールが開催されました。

結果や途中の様子はコンクールの公式フェイスブックページ → 長崎ギターコンクールFacebookページ をご覧頂くとして、一審査員としての個人的な見解を書きたいと思います。

まず全体的な話として、コンクールの順位、結果というのは「絶対では無い」ということです。ほかの参加者、審査員、本人のコンディションなど、変動する要素はたくさんあります。コンクールはミズモノと言いますから。楽しんだ者が勝ちです(^_-) 楽しむためにどれだけ準備できたかという過程の方が大切ですね。

今回のコンクールについては、審査結果を見て不思議に思う方も多いかもしれません。単純に合計したものと最終の順位が違う人がいるからです。また、同点の人もいます。これはこのコンクールが採用している増沢方式という審査システムを説明しないといけません。

奇数人で構成される審査員それぞれは、全ての演奏者に対して1位から順位を付けます。「1位に該当する演奏がなかったなあ」とか「殆ど差が無いから3位が2人だな」とか「みんな頑張ったから全員1位だ!」というのは無しです。個人的には音楽に順位をつける事自体に無理がある気がしますが、心を痛めながら順位を付けます。

出揃ったら演奏者ごとに合計します。この合計した数字が少ない方がいいわけですが、審査員によって評価のバラツキが大きかったり、同点が出た場合にどうするのか、という問題が残ります。そこで隣接する1位と2位(場合によっては1位と3位も)、2位と3位、3位と4位…..を比較してどちらに多くの審査員が上位を付けたかを確認します。これは例を出して説明しないとわかりにくいですね。演奏者が11人(A,B,C,D,….)、審査員が5人(a,b,c,d,e)という設定です。

        審査員
aaaaaaaaa aa b c d e
演奏者Aさん 2 2 3 5 7 合計19
演奏者Bさん 6 6 4 2 1 合計19

合計は同点ですが、Aさんを上位に入れた審査員がa,b,cの3人、Bさんを上位に入れた審査員がd,eの2人なのでAさんを順位は上にする、ということです。

もう一例

aaaaaaaaaaaa審査員
aaaaaaaaaaaa b c d e
演奏者Cさん 8 8 8 3 4 合計31
演奏者Dさん 5 7 6 7 9 合計34

合計点で見るとCさんが上位になりますが、Cさんを上位に入れた審査員が2人、Dさんを上位に入れた審査員が3人なのでDさんを順位は上にするということになります。

これが増沢方式です。みなさんの熱演を長時間聞かせてもらった後に、断腸の思いで無理やり順位をつけて、この作業をするのはなかなかシンドイものがあります^^;ほかにも100点満点で点数をつける、などいろんな審査方法はありますが、どんな方法でも一長一短があります。芸術を審査するのは難しい、ということだと思います。

今回の審査は非常に大変でした。順位を提出する前の審査員室はうー、とか あーとか「困った…」とかそんな声で満たされてました。その通りに審査結果は複雑になり、合計点数を出すところまでは表計算ソフトにしてもらったのですが、増沢方式の各順位の比較に時間がかかり発表が遅れました。

今年は(も?)初めて演奏を聴かせてもらう人もいれば、昔から知っている人、普段レッスンさせてもらっているすたじおGの生徒さんなどいろんな参加者がいらっしゃいました。
私は精一杯ニュートラルな気持ちで「今、聞こえてきている演奏」を「(私が考えている)音楽的な基礎が演奏から聞こえて来るか」をベースにして70点スタートで採点します。何か「いいな」と思える魅力があればどんどん加点します。基礎が…という場合は大変残念ですが心を鬼にして減点します。100点満点方式でも1点しか差が付かないこともざらです。
ちなみに、その場限りの「ちょっとしたミス」はあまり気にしていません。人間ですからミスはします。ミスした後どうなるかでその人の「地力」のようなものが大体わかります。地力がある人の場合はミスが大勢に影響することなく音楽が前に進みます。
「その場限りのミス」と「普段から弾けてない」であろう音の間違いは一回の審査でも大体区別できると思ってます。音の理解の間違いは普段の練習でなるべく無くすようにするべきです。その作業が練習ですね^^;地力のある人はこの種の間違いが初めから少なく、解決法もいろいろ持っている(例:ホ長調だったら基本的にソは#なのだから、3弦の開放弦はあまり出てこないだろう、など)ので訂正も容易で、曲が早く、より良く仕上がるはずです。

その曲の一音一音に対する理解が深く、様々なものへの感謝と畏敬の念からくる信頼感があれば、演奏できる喜びが音から、仕草から滲み出てきて聞いている人を幸せにすると思います。
「音楽を演奏する」ということは聴いてくれている人の時間を奪うことですから、ほんのちょっとでもプラスな幸せな方向の気持ちに(する責任がある、とまでは豪語する勇気はありませんが)できるのが理想だと思います。

審査員はそれぞれの考え方で審査をするのでどういう点を重視するかで評価が分かれます。それで当然ですし、いろんな側面から評価するために複数の審査員がいるわけです。

私個人としての感想は、金賞一人、銀賞三人、銅賞四人、奨励賞三人、という印象です。同じ賞の中では差を付けきれないです。銀と銅の境目も曖昧ですが^^;

もう、全員「良く頑張ったで賞」ということにさせてください!

コンクール集合

タレガのエンデチャとオレムス

今日のスカイプレッスンでの曲。
20年近く前にリサイタルで演奏したことがあったけど、曲の由来まではあまり突っ込んで調べてませんでした。今はインターネットがあるので情報をゲットするのは容易になりましたね。

あるフォーラムによると
オレムスの原曲は
R.シューマン作曲
音楽帳Op.124の中の曲で、Op124-5 幻想的な舞曲(またはファンタジーダンス)
という題名のピアノ独奏曲のようです。

お気に入りのCD.