第50回山口ギターコンクール

8/20(土)、第50回山口ギターコンクールが行われました。
私はゲスト審査員として、全国各地から応募されたみなさんの演奏を聴かせていただきました。

すたじおGからはお二人の生徒さんが参加し
太田蒼裕くんが中学生の部で銅賞、
岩﨑美保さんがグランプリ部門で第三位
を獲得されました!

山口ギターコンクールはいろんな方が挑戦しやすいように細かく部門が分かれています。

年齢別に分けられた
【小学校2年生以下の部】【小学校3・4年製の部】【小学校5・6年生の部】【中学生の部】【高校生の部】【大学生の部(今回は応募なし)】【シニア部門】
は課題曲なし自由曲のみです。

ソロだけではなく【アンサンブル部門(含む二重奏)】もあります。

年齢関係なくレベルに応じた課題曲で選べる【初級部門】【中級部門】【上級部門】【グランプリ部門】もあります。

50回記念ということでしょうか、過去最高の応募者数で、数名の棄権があったものの、審査するのはなかなか大変でした。全員にメッセージカードを直筆で書かないといけないので、それが一苦労。漢字は出てこないし、字は汚いし…..

このコンクールの特徴として他楽器の審査員が多いことが挙げられます。今年は
ヴァイオリニストの児島まさ子さん、声楽家の水谷明仁さん、打楽器奏者の竹内典子さん、ピアニストの山根浩志さん4名と
小暮浩史(50回記念ゲスト審査員)、橋口武史(ゲスト審査員)、中野義久、上西達也、、塩田万希世(以上協会役員)という5名のギタリストという構成でした。
これはギタリストにウケる演奏をしただけではダメで、音楽一般としてアピールできた演奏が評価されることを意味しています。

すたじおGの生徒さんお二人は、審査員の得点集計表を見てみると、ギタリスト審査員からの平均点よりも、他楽器の審査員からのほうが高かったです。なんだか嬉しいですね。
特筆したいのは、グランプリ部門の課題曲はベルディのオペラ「椿姫」の主題による幻想曲だったのですが、岩﨑さんは他楽器の審査員二人から10点満点をもらっていました!バリトンの水谷さんは終演後「泣けました。もし他にも声楽家の審査員がいたら全員1位にしていたと思います」とおっしゃってました。
今回の課題曲がオペラが元になっていてるので、声楽家の審査員に恥ずかしくない演奏を目指そう、という方針でレッスンをしていたので、私もとても嬉しいです。

自分の生徒さんですから10点満点を入れたいのはヤマヤマなのですが、そこはぐっとこらえて公正な審査をするようにしてました。集計表を見たら、辛めに付けすぎていました。私があと1点ずつ多く入れていたとしても、結果は変わらなかったですが。

縁側発表会

長崎ギター音楽院で毎月行われていて私の「本番慣れ」にとても大きな影響を与えてもらった「サロンコンサート」(現在は研究発表会に改称)を参考に、長住の古い一軒家の縁側で始まったすたじおGの生徒さんのみの内輪の発表会。
旧高宮教室や紫音館など全く「縁側」ではなくなってきました。今月は「ついに外部で」と言うべきか、アミカス高宮の音楽室を借りて開催しました。

ところが、コロナやもろもろの事情で出演者はおひとり(笑)

 

そこで、生徒さんが弾いた曲を先生も弾くという暴挙に出ました!
悲歌風幻想曲Op.59(F.ソル)×2
以上。というプログラム。

イマドキの子供は忙しいですねえ。
私なんかギターしか習い事してなかったから
水曜日は合奏団、土曜日は個人レッスン、毎月一回サロンコンサート
年に2回の定期演奏会に、なんかのコンクール、フェスティバル…
もう、ギターと学校だけで回ってました

ランチタイムコンサートvol.47

5月のランチタイムコンサート、終わりました。

曲目は

ソルが活躍していた当時の楽器プチジャンを用いた全曲演奏シリーズ
エチュードOp.6よりno.7-12(F.ソル)

J-popアレンジシリーズ
One more time,One more chance(山崎まさよし)

生誕100周年のピアソラ
5つの小品よりCampero(平原のタンゴ)(A.ピアソラ)

中野義久さんとのデュオ
ミラージュ(F.クレンジャンス)
そよ風の中、自転車に乗って(佐藤弘和)
白鳥の湖の止まった時間の中で(星重明)
白鳥(C.サン=サーンス)

をお送りしました。
6/7までは視聴できますのでこちらからどうぞ
https://twitcasting.tv/f:2983573635039957/shopcart/72154

一部分だけyoutubeにアップしました
https://youtu.be/pyU0NRUmYHg

ホンモノはこちら^^
https://www.youtube.com/watch?v=BqFftJDXii0

土曜日は縁側発表会でした。
久しぶりにすたじおGで開催しました。
お二人+ツイキャスでリモートで参加がお一人。
身内の発表会なので基本的にはお客さんは入れないのですが
生徒さんがお友達を連れて来てくださいました。
聞いてくれる人がいた方が緊張感が出ていいですね。

始めた日

5月7日は私が初めてギターを習いに行った日です。1984年のゴールデンウィーク明けの月曜日でした。
長崎市の浦上警察署横のボーリング場の中の一室にあった西日本婦人文化サークルに教えに来られていた山下亨先生に習い始めました。近藤ゆかり先生もアシスタントで来られてたかな。純心高校のシスターと一緒に習ってました。
西城山小学校4年生のスポーツ刈りの少年でした。トレードマークのメガネはこのときはまだかけていませんでした。

何か弾けますか?と言われて「聖者の行進」を弾きました。ドミファソ(ドミドミ)。もう少しちゃんとした曲にすれば良かった…

その後7月の第2日曜日に初めて長崎ギター音楽院に行ってサロンコンサートで弾かせてもらいました。父が学生の時に買ってずっと家にあった60年代の黒澤澄夫でL.ワルカーの小さなロマンスを。それをきっかけにボーリング場の教室から長崎ギター音楽院に移籍しました。

新年度のドタバタも少し収まってきた5月、ギターを習い始めるにはちょうどいいのではないでしょうか。ぜひあなたも始めましょう!

写真は長崎とは全く関係なくてすみません。高宮浄水場の上にある展望台からの風景です。

長崎と言えば、そうとは知らずに見たアニメで「色づく世界の明日から」というのが長崎満載でした。

発表会

楽器を練習していて「人前で弾くことは絶対にない」と言い切れる人はなかなかいないと思います。いくら「人に聞かせるために習ってるのではない、自分が楽しむため」と言っても何かしら人前で弾くハメになるものです。

人前で弾くことをここでは便宜上「本番」と呼びます。

レッスンだって本番です、と言うか、レッスンこそ一番シビアな本番かもしれません。すぐそばでじっと聞かれて、そのあと何かコメントされるのですから(優しい先生なら褒めてくれるでしょうけど、褒められるだけではね….上達のアドバイスがないと)。

「家では上手に弾けるんですけど」、そのお気持ちよおくわかります。家では、つまり「練習」のときですね。

「練習」と「本番」は対義語のような気もします。

本番のために練習をする、本番があるから練習をする。大抵の人はこのパターンでしょうか。私もそうです。

逆に考えてみましょう。
練習をしたから本番をする。

せっかく練習したなら誰かに聞いてもらって、曲の素晴らしさ、音楽の楽しみを共有したほうがいいですよね。

遡って、本当に「練習」と「本番」は対義語なのでしょうか。
すたじおGのキャッチフレーズ?に
「練習は本番のように、本番は練習のように」
というのがあります。
これ、練習と本番の差を少なくできればいい演奏ができる(はず)ということなんですけど、突き詰めると「練習」と「本番」が同じになって対義語ではなくなりますね。

もう一つのキャッチフレーズ?に
「100 回の練習より1回の本番」
というのもあります。
人前で弾くことが一番いい練習になるし、人前で弾かないと練習の成果はわからない、ということですかね。

本番を設定することはなかなか大変です。
身近な人、たとえば家族なんかは辛辣なコメントをくれることが多いので、弾きたくなかったりしますよね。
どこか場所を借りてコンサートします、と言っても誰が来てくれるかわかりません。

音楽教室ではたいてい「発表会」があると思います。
レッスン料を払っているのですから参加する権利があります。
聞いている人も生徒さんですからお互い様です。

私が子供の頃習っていた長崎ギター音楽院ではサロンコンサートいう名前で毎月一回本番がありました。これが今とても効いています。場数をふませてもらいました。

すたじおGでも「縁側発表会」という名称で毎月一回本番を設定しています。
ぜひ人前で弾くことに慣れてください。毎月一回本番があることが当たり前になってください。月に数回レッスンを受けて縁側発表会に出る、というのが当たり前な感じになってください。

結論。
発表会で弾きましょう。