2017.1.22
先週の土曜日はすたじおGの縁側発表会、年明けバージョン「
二重奏を含む8組、8人(
演奏の後は新年会、
生徒さんが持参された手描きのかわいいチラシ。このページをご覧になった方も同じ価格でエアコンクリーニングをしてくださるそうです。
メールは有)リョーエイ info@ryo-ei.comまで
まで
ギタリスト橋口武史の情報をお届けします
2017.1.22
先週の土曜日はすたじおGの縁側発表会、年明けバージョン「
二重奏を含む8組、8人(
演奏の後は新年会、
生徒さんが持参された手描きのかわいいチラシ。このページをご覧になった方も同じ価格でエアコンクリーニングをしてくださるそうです。
メールは有)リョーエイ info@ryo-ei.comまで
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バレエの足のポジションが…とか
走るときに地面を蹴るように右指を振り抜けばいいですね…とか
ご自宅まで出張レッスンに伺っている生徒さん、はじめてご家族がリビングで聞かれていい緊張感が…とか
譜面台のありがたみを実感したり
インドには色んなカレーがある…とか
アポヤンドはアルアイレの一種!?…とか
楽譜の見た目に惑わされない…とか
響きを残していれば慌てずに移動できる…とか
一見アルペジオだけど複数声部の曲だった…とか
息を吸いながら音を出す…とか
弦を押し潰さないくらいの力加減で押さえる…とか
ラミレスのAMスタンプってアントニオマリンじゃなかったf(^_^;…とか
下降スラーは次の音を準備しておく…とか
パワーではなくスピードで音を出す…とか
そんな話をしながら2017年のすたじおGのレッスンも始まっていってます!
色んな分野の芸術の中で「音楽」は時間芸術だと言われます。時間に関係する言葉が色々あります。
(時間の写真というのはなかなか無いのでiPhoneのアルバムの中から甘そうな物を選んで載せます。話の内容と写真はほぼ無関係です。まず1枚目は年明け早々に大学時代の先輩、友人と集まるきっかけになった16区のシュトレン)
音楽の三要素は「リズム、メロディー、ハーモニー」と言われますが、リズムの要素が最もプリミティブで時間に深く関係してますね。
(生徒さんが作って持って来てくださったぼたもち。蜂蜜なんかも入っていたそうです)
「リズム」は幾つかの音が連続して聞こえてきたとき(音一個ではリズムは生まれません。2つでもちょっと難しいかなあ)のそれぞれの音の長さの比のパターン、と言えると思います。西洋音楽では楽譜の音符で「だいたい」表せます。
(お雛様の季節の長崎名物の桃カステラby松翁軒)
音符の種類というのは全音符を半分にしたものが二分音符、さらに半分(つまり4分の1)にしたものが四分音符、さらに半分(8分の1)にしたものが八分音符…というふうに半分半分に刻んでいってできています(他にもその音符の半分の長さ延長する「付点音符」や奇数に分割する「連符」もありますが)。
「リズムを刻む」という表現もありますね。
そうやって作られた音符の組み合わせで記譜されたリズムを歌ったり、楽器を使って音にしようとしたとき、各音符の長さを決めるには基準が必要になってきます。「ここではさっきの音符よりちょっと長い」「ちょっと短い」などでは困りますよね。
(昨年のクリスマスにこの本と同じ方から送っていただいたパネットーネ。この写真ではわからないと思いますが人間の頭と同じくらいの大きさです!リハにすたじおGに来たかっちゃんも「懐かしい」とイタリア留学時代を思い出しながら一緒ににいただきました)
その曲の「テンポ」が定まってないと音符の長さは決定できないのでリズムも決まりません。テンポを決めるにはもう一つ抑えておかないといけない大切な、でも無頓着になりがちな要素があります。
(4/24に「優雅なギターデュオ」を行う貴賓館の1Fにあるレストラン、ジャックモノーのガトーショコラ)
長くなってきたのでまた次回。
すたじおGには色んなタイプの生徒さんがレッスンに来てくださってます。
昨日、レッスン中に少し理論っぽい説明になった場面で、真面目で好奇心旺盛なHさんから
「何か参考になるような本はありませんか?」
と尋ねられて、即座には浮かばなかったのですが
良さそうな本を年末に買っていたのをあとで思い出しました。
購入しやすいようにAmazonのリンクも一応張っておきます。
山下和仁さんのために「リトマス ディスタンス」、「アストラル フレイクス」(は渡辺香津美さんでした、フェイスブックで指摘してくださったTさん、ありがとうございます)、協奏曲「天馬効果」、「風水空三部作」などを作曲してギターにも馴染みの深い作曲家、吉松隆さんが「読み物」として音楽理論を語ってくれています。
ギターレッスンをさせてもらっている中で、より良い(と私が信じている)演奏に近付くためにいろいろ説明をしますが、うまく伝えられずにもどかしく思っている事のうち特に「ハーモニー」の分野がコンパクトにまとまっています。あとは「リズム」と「メロディー」の領域も吉松さんに書いてもらえるとうれしいなあ。この3大要素の中では最も高度なハーモニーの話をするには他の要素も含まれてくるので重複してくるんでしょうけどね。「拍子(拍節感」と「リズム」はどちらも「時間」に関係する領域ですが混同しないように気をつけないといけないし、メロディーのポイント「非和声音」を見つけるには和声があるていど理解できてないと難しいですし。
なんてことを言ってますが、私は若い頃は「理論なんて…」と思っていたクチでした。子供のころ山下亨先生から勧められたこれなんかは小学生にとってはあまりにも内容が堅すぎて「音楽理論アレルギー」を発症させるに十分でした。
譜例として挙がっている曲の断片を音を出して遊ぶくらいにしか活用できませんでした。子供ではなくなってコンクールでも思ったような成績が残せず何がダメなのかなあ、と悩んでいた時にキチンと理論を学べば少しは違う結果になったのではないか、と今は思います。
上のアレルゲンはギター曲もたくさん書いている作曲家J.デュアルテの著作を現在は大分在住の古楽奏者小川伊作さんが訳されたものですが、その小川伊作さんが書かれた著作がこちら。
コンセプトは同じ感じですが、日本人が日本語で書いているという点で読み易さは段違いにいいです、が、内容はやっぱりまだ堅いかなあ。
吉松隆さんはユーモアに溢れた人で、エッセイストとしても秀逸な方なのです。新品ではもう無いのかな?「世紀末音楽ノオト」なんて読みながらゲラゲラ笑ってしまいます。