クラシックギターの塗装について

橋口武史の父の楽器、1967年黒澤澄雄氏作。

クラシックギターを趣味として始めるために、クラシックギター教室に通われているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

最初は正しい知識と演奏法を覚えることが大切なので、変なクセができないように、ギター初心者ほど教室に通うことが重要です。

クラシックギターの音色を決定づけ、外観の魅力を引き出している、クラシックギターの塗装について解説します。

塗装を塗り替える

時価数億円のバイオリン「ストラディバリウス」の音色の秘密も塗装にあると言われているほど、塗装は楽器にとって大切なものです。特に表面板の塗装は音色を大きく左右するので、高価な楽器であればあるほど、余程のことがない限り塗り替えはしない方がいいでしょう。少々のキズなら勲章だと思ってそのままにしておいてもあまり問題になることはありません。

塗装の剥がれは補修が必要な場合もあります。さらに状態がひどい場合は塗り替え作業を要することもあります。

塗り替えは、一度塗装を全て剥がしてから行うため手間と時間がかかりますし、楽器の音色が変わってしまうことも覚悟しなくてはなりません。しかし「たくさんの思い出が詰まっていて買い換えるのではなく、どうしても見た目も美しくリペアしたい」というケースや、屋外での演奏を目的とするなど、音色より見た目や強度を重視して塗り替えを必要とする場合もあるかもしれません。

塗装は高い技術が必要な作業です。大切な楽器だからこそ、専門知識と技術を兼ね備えたプロに依頼をすることが大切です。

見た目のためだけじゃない

クラシックギターの、見た目の美しさを引き出している塗装ですが、それだけが役割ではありません。
楽器を湿気から守るためにも塗装が施されています。

もし、クラシックギターに塗装が施されていないと楽器が大気に晒されて湿気を吸ったり、乾燥しすぎたりして力木はがれ・ネック反り・板割れなどを引き起こす恐れがあります。その他、楽器を腐食から守る役割もあります。

このように塗装は、クラシックギターを美しく見せるためだけではなく保護する役割もあるのです。
クラシックギターを長く続けていれば、塗装の剥がれは出てくるはずです。

これからクラシックギターを始めるという方も、塗装に限らず何らかの不具合が合った場合には、専門家に相談するようにしましょう。

橋口武史の父の楽器、1967年黒澤澄雄氏作。
橋口武史の父の楽器、1967年黒澤澄雄氏作。
彼が生まれて初めて手にしたのはこの楽器でした。

すたじおGは、福岡市南区でクラシックギターを教えているギター教室です。
クラシックギターに興味があるのであれば、お子様から大人まで大歓迎です。

すたじおGは個人レッスンですので、自分のペースに合わせたレッスンで学んでいただけます。
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