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2013/3/14
木曜日のお話。
第41回のケンシンオーディション。
今年もギター部門の審査員を務めさせてもらいました。
もう1人はカルテットリーダーの山口修氏。

が、
ギター部門には応募者がゼロ。
その分ニュートラルな気持ちで弦楽器部門の審査を。
ハープが1人、バイオリンが3人、ビオラが1人。

部門審査のあと、総合審査、講評、交流会まで参加。
去年もそうでしたが、周りの大先生に混じって講評を言わせてもらうのが大仕事。

「手短に」と思って、言わなくちゃいけない事は言わず、どうでも良い事を言ってしまったような^^;

という事で今更で伝わらないかもしれませんがこちらで。

オーディションという事で硬くなってしまうのはよく理解できます。
お辞儀しても拍手もないですしね。
それでも、歩き方に希望がない人が大半。
せめて、登場の仕方だけでもこれからの演奏を期待させてほしいものです。

袖から舞台に出てきた瞬間からずっと見られてますから、とは
審査委員長の末広先生の講評の中の言葉。
全く同感です。
歩いているところから演奏は始まっています。

一回の演奏はいろんな人との関係性の上に成り立っています。
弦楽器部門の場合、今回はハープを除いて
自由曲はピアノ伴奏が必要な曲でしたので
伴奏者との
曲がないことには演奏できませんから
曲を作って残してくれた作曲者との、
楽器がないと音が出せませんから
楽器を作ってくれた製作家との、
(声楽だったらご両親が製作家ですかね)
楽器や楽譜を入手できるように携わってくれた人との、
今日、会場まで連れてきてくれた交通機関の人との、
オーディションという演奏させてもらえる機会を開催、運営してくれた県の職員の皆さんとの、
そして何より、決して多くはありませんが会場に来て演奏を聴いて下さっている聴衆のみなさん
(われわれ審査員も聴衆です。ただ、あとで審査をしないといけないのでより真剣に聴いているだけです)との
たくさんの関係性に感謝の気持ちを忘れずに
音を出すようにすれば、何かしら伝わる演奏ができると思います。
これはオーディション当日だけやろうと思ってもなかなかできるものではないので
日頃から。

尤も、20年前私がオーディションを受けた時にはそんなことを意識はしていなかったような気がしますが。

演奏を聴かせてもらった人には交流会でお話をしたいのですが
結果発表を聞いたら帰ってしまう人が多いのが残念。
いろんな審査員の先生から直接アドバイスをもらえる絶好のチャンスなのに。
他愛のない雑談のような中にもプロの音楽家はどんなことを考えて生きているのか
ヒントがあるはず。

来年はギターの応募がありますように。
半分は我々の責任ですねえ…..

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帰宅してからポケットから発見した審査員用の消しゴム。
演奏を聞きながら一人一人に講評を書き込んでいくのは結構タイヘン。
しかも今年は浄書なし、とのことで用意された譜面ライトが頼りの暗がりの中、読める⁈字で良い面をまず書いて、それから改善した方がいいと思われる点を厳しくなり過ぎないように書いていくと、終わったらドッと疲れが出ました。

長崎から福岡への帰りはそこまで空気が悪くなさそうだったのでオープンで。
冷気で頭がキンキンに冴えて疲れも吹っ飛びます。
長崎自動車道では北斗七星に向かって
三瀬ではオリオン座に向かって空を駆けていくような錯覚に陥るオープンナイトドライブでした。

この記事を書いた人

ギタリスト 橋口 武史
長崎出身で福岡に住む自然派クラシックギタリスト。

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