私と「マチネの終わりに」

毎月一回の縁側発表会後の生徒さん同士の会話に上っていたのは、2016年末か2017年はじめのころだったと思います。

クラシックギタリストが登場する小説がある、ということはなんとなく知っていました。

2017年2月3日のあいれふホールでのリサイタル(当夜のメインは戸田友紀子さんのピアノに助けられてのアランフェスの協奏曲だった)の際に、古くからの知り合いが単行本と東京のコンサート会場で発売されたばかりの「幸福の硬貨」(小説中に登場する架空の映画の主題曲)の楽譜をプレゼントしてくださいました。

楽譜をいただいたお礼に3日後に「こんな曲でしたよ」というお伝えするつもりで演奏してyoutubeにアップしました。


すると「もう弾いている人がいる」とマチネの終わりにの著者である平野啓一郎さんがtwitterにつぶやかれました。そこからたどってfacebookで平野さんとお友達になりました。

その後、天神で行われた平野さんのトークショーに行ってサインをもらってお話しをして「マチネの終わりにに関連するコンサートをしてもいいでしょうか?」と尋ねたら快諾していただきました。’17年夏に私の母校である九大であった講演会、’18年5月東京で行われた山下和仁ギターリサイタルの会場でもお会いすることができました。

18年11月、ブックスキューブリック箱崎店での新刊「ある男」のイベントで平野さんの前で演奏する機会もいただきました。店主の大井さんの計らいでトークショーの前の新聞取材の合間に結構長い時間平野さんとお話しさせてもらって、気になっていたことを訊いてみたりもしました。

単行本の表装の淵が擦り切れて来ましたがまだまだ読み込んでいこうと思っています。

投稿者: ギタリスト 橋口 武史

長崎出身で福岡に住む自然派クラシックギタリスト。

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