第3回長崎ギターコンクール

2013/4/28

帆船祭りで賑わうゴールデンウイーク前半の長崎。
元船町にある長崎ギター音楽院のサロンにて第3回長崎ギターコンクールの本選が行われました。

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先月行われた予選を通過した9名(10名のうち1名棄権)が20分以内の自由曲で日頃の練習の成果を披露。
参加者は地元長崎以外にも千葉、京都、福岡、鹿児島と全国から集結。

結果は近日中にオフィシャルサイトに掲載されると思いますので
ここでは一審査員としての全体的な感想を。

審査員の採点表は現代ギター誌に掲載される予定ですのでご覧頂ければ判りますが、私が審査をややこしくしてしまった側面が否定できません^^;

みんなが同じ様な審査をするのであれば複数の審査員が居る意味が無いでしょうから、外れた採点をした事をどうこう思ってもいませんが、少し説明(釈明?)を。

私は荒っぽい演奏を好まない様です。ミスを恐れて小さな表現になるのも良くありませんが
勢いだけは有ってもガチャガチャしたノイジーな音色の演奏は高く評価しない傾向があるようです。
また、その人の演奏、というよりも「作品の良さ」をどう伝えるか、というところを重点的に聴いてますので、楽譜からどれだけ読み取れているかという意味では、自分のレパートリーの曲には辛口になってしまうかもしれません。

審査員は最前列に陣取って色々メモをしてますのでずっと見ているわけではありませんが
演奏姿勢が安定している人は良い演奏をしていると思います。
無理のない姿勢は呼吸を自然にします。
音楽的な息遣い、筋肉への酸素の供給両面に於いて呼吸は重要です。
背中が湾曲し頭の位置が下がると神経系を圧迫するでしょう。
また顔が楽器に近いと気分的にのめり込み過ぎて冷静さを保てないような気がします。

楽譜に込められた作曲家のメッセージを最大限読み取って
姿勢を研究して呼吸を意識して
練習と本番の差を埋める為に
本番と近い状態を作り出せるように工夫して
質の高い練習を積み重ねて
一度でも多く他人と音楽を通して時空を共有、つまり人前で弾く、本番を重ねることが出来れば結果は自ずと出てくると思います。

来年、第4回の課題曲も決定しています。
皆様の参加をお待ちしております。

投稿者: ギタリスト 橋口 武史

長崎出身で福岡に住む自然派クラシックギタリスト。

「第3回長崎ギターコンクール」への2件のフィードバック

  1. 私も審査していたら、おそらく同じような趣の傾向になったでしょう。自分のパフォーマンスは荒っぽいですが・苦笑。

    1. ken2さん、色んな感性で審査したほうが面白いデスよね(^_-)

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