福岡で松下隆二さんに師事し 、高校卒業後イタリアへ留学、S.グロンドーナ氏のもとで研鑽を積み、見事に優秀な成績を残してもなお意欲は衰えずドイツへ居を移して古楽奏者として活躍中の太田耕平さんがテオルボとバロックギターを提げて、故郷へ錦を飾る凱旋コンサートを開かれました。

イタリア留学中にコンクールを受けに一時帰国された時に会って以来、16,7年振りの再会。
風格すら感じさせる落ち着きとキッパリと自分の考えを断言するMCに長年海外で実績を重ねてきた自信をうかがい知ることができて舌を巻きました。

  

中国人のバイオリン奏者お二人と共に進められたステージは、暗転からスタートしたり曲によってバックが変化したりと、照明が効果的に使われていました。また、途中で帽子や仮面と言った小道具も飛び出して、古楽はもとより、クラシックのコンサート自体にあまり慣れていないお客さんも退屈させないサービス精神が素晴らしかったです。

バイオリン二本との共演ということで、音量バランスはどうなのかな、と心配して珍しく前方の席から聞かせてもらいましたがラグビーで鍛えた精神力と体力でちゃんと聞こえるどころか、テオルボの優雅で深淵な響きと、バロックギターの軽妙洒脱さを弾き分け(一曲の中で持ち替えもありました!)てグイグイと音楽を引っ張ってらっしゃいました。ともすれば学究的になりがちな古楽演奏ですが、初めて聞いた(おそらく大半の)お客さんもすんなりと楽しんでらっしゃる様子が会場全体から伝わりました。

終演後、もみくちゃにされている太田さんに無理を言って知り合いと記念撮影。

この記事を書いた人

ギタリスト 橋口 武史
長崎出身で福岡に住む自然派クラシックギタリスト。

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